メディアの役割はますます重要な時代になるよ
2017円2月17日の朝日新聞の紙面で、「メディアの役割」について考えさせられる記事がありました。
では、一緒に考えていきましょう~。
情報氾濫の時代が到来している。
紙面の引用からいきましょう。
政治家は堂々と嘘をつき、メディアは安易に作られた真偽不明の情報が氾濫し、混乱した受けてもただちに情報を発信できてしまう環境がある。
結果、一段と社会の混迷が増す・・・。
我々はそんな時代のとば口に立っている。
そうですね。今の時代はだれもがスマホを持ち、SNSをしていて、情報を自分から発信できます。
このブログ「メリール」は個人ブログメディアです。ブログはSNSよりは敷居が高いですが、誰でもやろうと思えば「自分の考えを容易に発信できる」ようになります。
私はメリールの他に、現在月に13万人が訪れ、17万PV(ページビュー)のメディアを運営しています。
個人で情報発信を続けて思うのは、強い意見や論調は人の関心を引きます。激しい怒りや社会への不満を論ずれば、真実が分からない人にはそれなりに聞こえるのです。
結果、社会が混沌としていくのは理解できます。
「感情に訴えかける」ように作られた文章が流通する。
引き続き引用します。
「客観的事実」が重要視されず、感情に訴えかけるように加工された情報が流通し、社会や政治が混乱する「時代状況」などといえばよいだろうか。
朝日新聞は多角的かつ連続的にこの問題を扱ってきた。
今年1月28日朝刊「自分第一強権連発」では、米大統領に就任したトランプ氏による事実に基づかない発言や、氏に批判的な態度をとったメディアに対しての強権的な態度やレッテル貼りを報じた。
事実に基づかない情報発信が、「虚偽」ではなく、「オルタナティブ・ファクト(もう1つの真実)」などと正当化されてしまうのだ。
メディアを運営していると、この辺は大変よく分かります。
自分の感じたことをそのまま「主観」として文章に乗せて情報発信すると、共感する人たちと、反発する人達が生まれます。
共感した人達は、記事をツイートしたりプラス視点でコメントをくれます。
ただ、それが事実と違っていたとしても、「共感」が動けば拡散し、ネット上にファンが多ければ社会全体の「真実」にすり替わります。
これが、正当化に変わる仕組みなんだと思います。
メディア・リテラシー教育は重要だけど、実効性のある「薬」は今はない。
となると、メディア・リテラシー(メディアを取捨選択できる能力。メディアを見る目)を身に付けよう!ということを誰しも考えます。
私もその1人で、教育したり、色々な知識を学んで「情報を見る目」を身に付けるしかないと思っています。
スマホは、1人1台以上持っています。もうすでに小学校や中学生から持っている人も多いですね。
ネットリテラシーが無い状態では、何が危険かというと、例えば記事検索をすると「自分の主張したいことに同調する記事」が目に入ります。
そうすると、「自分は間違いなかった!」と過信し、論調が強くなってイジメにつながったり、言葉の暴力につながってしまうことです。
自分が見たいものしか見なくなって、色々な情報を客観的に判断できなくなるのが今の社会です。
以上のようなネット社会には、有効な薬は今のところありません。
今後は、情報の出所がいかに信頼されているかが大事になってくる。
個人個人のメディア・リテラシーも大事になってきますが、今すぐにできることは、情報の出所(でどころ)がいかに信用できるかです。
そういう意味では、新聞社はメディアとして信頼できると思います。
最近は、新聞社も社説を通して各社の色(主観)を出してきているので、複数の新聞を取ることで、メディアの見る目は養われると思います。
お金のからみもありますが、複数のメディアをくまなくチェックして、「本当のところはどうなんだろう?」という疑問を大事にするのが良い方法ですね。
私もブログメディアを運営する立場として、いかに信用してもらえるかが課題になってくるのかな。と思いつつ、今日はここまでにしておきます。
以上「メディアの役割はますます重要な時代になるよ」でした。
ではまた^^