2017年元旦記事、「人生に結論なんてない」に衝撃を受けた。
2017年元旦に発行された山形新聞の紙面で、ふと考えさせられる記事がありました。
そのタイトルは、
ズバリ「人生に結論なんてない」というもの。
これは、私も常々考えています。幸せな生活、幸せな人生、幸せって何だろう?って。
幸福度は、日本社会や経済に大きく左右されます。
あなたの2016年はどうだったでしょうか?
また、2017年はどのように生きていきたいでしょう。
少なくとも、明るく、楽しく、将来が輝けるような生き方は、多くの方が望んでいると思います。
今回は、日本の外からみた中国の南にある小さな国、「ブータン」に住む養老猛司(ようろうたけし)さんのルポ記事から幸福論について考えていきます。
今日も、思考に変化を加えていきましょう。
ブータンの王国は、「かつての日本に見えた。」
記事引用からいきましょう。
養老さんは、約20年前にブータンを訪れた時の驚きを忘れることができない。
「タイムマシンで戻った気がした。高度経済成長前の日本に」
ん?どういうこと?
かつての日本を知らない私は、よく分かりません。
では、読み進めていきます。
屈託のなさ、他社への信頼、足るを知り、ほどほどに分相応に生きようとする謙虚さ。
他人が困っていると、寄っていって世話を焼いてしまう親切心。
多くの日本人が近代化と引き換えになくしていった「大切なもの」が、まだこの国には根付いていると感じた。
元々の日本人らしさの「良い部分」がブータンにはあるようですね。
なんだか、ブータン国が気になってきます。
私達が忘れかけていた、
・多くを求めず、
・楽しく笑顔に暮らし、
・それなりに生きる。
私も、いつしかそんな生き方を懐かしんでしまいます。
ところで、ブータンってどんな国?
ところで、ブータンという国はそもそもどんな国なんでしょう。
一番分かりやすいのは、ブータン政府観光局のwebサイトですね。
ブータンは、中国とインドの間にある仏教の国で、チベットとネパール系の民族です。
人口は約70万人。
高知県や徳島県なども1県で約70万人ですので、日本でいう都道府県1つくらいの人口です。
国民のほとんどは農業、林業に従事しているようですね。
国民の30%は貧困層ですが、家に困ることもなく暮らしています。
水力発電でインドに供給していることもあり、財政への貢献もしており、製造もありますが、観光産業で発展してきたようです。
お金は無いけど、幸福度の高い国と呼ばれています。
ブータンでは、「国家総幸福量(GNH)」という独自の単位で幸福量を計っています。
世界各国の指標とは異なるために、同じ定義で計っても世界ランキングとしては低いのです。
ますます不思議な国ですね。
管理されない自由の中で「くったくのない子供の笑顔」がある。
山形新聞の紙面に戻りましょう。
1995年にブータンを初訪問した際に、強烈に印象に残ったのが彼らの「顔」だったという。
この日も子供たちの笑顔を見て「管理されてない、自由に育った顔だよね」と養老さん。
「比べると、日本の子供はどうしても官僚的な顔に見えちゃうな。昔は彼らと一緒だったんけどね。」
管理されない自由には、子供の笑顔があると。
日本は1945年に戦争を終えた民主主義国家であり、資本主義の国でもあります。
よく、全てがキッチリ管理されている国なので、安全安心ながらも「疲れる」とも言われます。
養老さんには、管理されない自由さが子供の笑顔につながっていると言っています。
幸福度は「管理 = 縛られ度」とも密接なつながりがありそうです。
人間が土を掘っていると、野良犬がやってきて手伝う。
養老さんのルポでは、調査のために地面を掘っていると、野良犬がやってきて穴掘りを手伝うそうです。
信じられます?
殺生せず、動物をいじめたりしない。
むしろ、「祖先の生まれ変わりかもしれない」と、せがまれなくても餌を与える。
そのまなざしは、犬だけでなく生きとし、生けるものすべて、山や森などの自然環境にも向けられる。
この国では、犬にとっても人はおそらく対等な存在なのだろう。
人間と動物が対等な立場で共存しているのが、ブータンです。
ブータンは、日本でも人気になってきており、」グローバルスタンダードへの追随を余儀なくされ、疲れた日本人が増えたから」とも言われています。
ブータン王国は幸福度のヒントが隠されている。私達は何を参考にすればいいんだろう?
ここまでまとめると、
・かつての日本を思い起こさせるブータン王国は、
・お金はないが、
・子供も大人も、笑顔が多く、
・独自の幸福度を測る指標があり、
・動物と共存する、
・幸福度の極めて高い国。
ブータンは世界各国の幸福度との指標が異なるために、現地での調査やインタビューで言語化しないと分からないでしょうね。
あなたの「人生とっての幸福」はどのようなものでしょうか。
2017年になったばかりです。ぜひ、考えてみましょう。
以上、『2017年元旦記事、「人生に結論なんてない」に衝撃を受けた』をお伝えしました。
ではまた^^